どうしてくれるというのか。
あめ
あめはすべてを洗い流してくれるのか
この世の中より舞い上がった
あらゆる悲しみもしくは苦しみを
自ら当たり前のように引き受けて
雑巾
雑巾はすべての汚れを引き受けてくれるのか
自ら薄ら汚れきってしまうのだとしても
何ら見返りなど気にすることは無い
むしろそうであればこそと
あなた
あなたの涙は誰が為に流すのだろう
その意味を問う必要などまるで無い
しかしながら誰かがあなたの為に
流す涙はきっとある
足掻いてこそ
幸せになるよりも
幸せな人を望んで
幸せを開き続けて
足掻く事に足掻き
愛されるより愛し
愛されるなら愛し
愛されずとも愛す
いづれにしろ愛す
愛したいから愛す
愛は愛の為で無く
そこには何も無い
何ら矛盾など無い