真アウトプット奮闘記

アウトプットをしっかり出来る人間となり自己実現を目指す男の奮闘記

ここに虚無なんて無い。

よしんば僕が

四畳半の湿った畳に

さめざめと

突っ伏す様に生きているのだとしても。

 

いや確実に生きているのですが

 

とりあえず鉛のごたる

重たい身をよじりあげてでも

仰向けになれ

両手を胸を天に向け大きく開け。

 

そしてこの世の中で最も大好きな人の

髪の香を嗅ぐ勢いで深呼吸し

その反作用を利用して

 

ブレストファイアーで屋根なんて吹っ飛ばせ。

ブレストファイアーが出せないなんて

嘆くんじゃあない。

出せないのではなく出すのだ。

考えるな感じろ。

ジークンドーだ。

 

それでもどうしても出ないのなら

出しているテイでもとりあえずいいだろう。

 

そして

屋根が無くなれば

青空が丸出しだ。

四畳半の大きさに切り取られてはいるが

その先は永遠に広がっている。

 

体育祭の棒倒しの時に意地悪されて

ズボンを下ろされて

尻が丸出しになった事を

思い出している場合ではない。

 

そんな事もはや僕以外

誰もおぼえてなどいない。

 

ズボンを下ろした

アイツの今現在の不幸を願い

溜飲を下げている場合でもない。

 

アイツとの記憶に1秒でも

使うなんて願い下げだ。

 

そして

湿った四畳半に

桜の花びらが

柔らかい春風に乗り

優しく舞い込んでくる事だろう。

 

そうなったらこうだ。

ここにもはや虚無は無い。

 

ドアを蹴り開ければ

いつでも向こう側に

飛びだせるはずだ。

 

しかし

ドアの向こう側に

人がいないかどうかにだけは

しっかり気を配れ。

 

それが優しさってものだろう。

 

よし。

虚無なんて幻想だ。

そう断じてしまえばいい。

 

ヒョウ戦のケンシロウのように

自らぐるぐる高速回転して

己の立ち位置を確保せよ。

技の名前なんてどうでもいい。

と言うか原作を読んでも書いて無い。

 

とにかく、ひとつ言えることは

僕がいるこの場所は

 

 

決して虚無に支配されてなんてない。

 

そうだ。

 

ここに虚無なんて無い。